「代アニ」として親しまれている代々木アニメーション学院。
歴史も古く、プロの声優がたくさん生まれていると聞いて、
「代アニ、良いかも!」
そう思う方もいる一方、
「学費が高そう」
「そもそも入試が難しくて入れなさそう」
「卒業してもどうせプロにはなれないんじゃない?」
このような疑問を持つ方もいると思います。
そこで、この記事では、
ポイント
- 学費の相場と学費補助
- 入試の難易度
- 代アニの卒業生や社会から見た評判
以上の3点を確認し、疑問を解決していきたいと思います。
代々木アニメーション学院の学費は高いかも?でも学費補助があります
代アニの学費が他のスクールと比べて高いのか安いのかを見てみましょう。
初年度納入金の比較
- 専門学校 東京声優アカデミー 声優養成科
1,170,000円 - 東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 パフォーミングアーツ科 アニメ声優ワールド
1,330,800円 - 東京ビジュアルアーツ パフォーミングアーツ学科
1,397,000円 - 代々木アニメーション学院 東京校 声優タレント科
1,406,500円 - 日本工学院専門学校(クリエイターズカレッジ)
1,415,690円 - バンタンゲームアカデミー 東京校 声優学部
1,550,000円
代アニは他校と比べるとやや高い方の印象です。
でも極端に高いわけではありませんね。
とはいえ、学費は簡単に払えるような金額ではありません。
ですが、安心してください。
代アニには奨学金制度や学費補助があります。
奨学金制度・学費補助
- YOANI奨学制度: 最大30万円の減額
- AO入学 奨学制度
- 条件: 熱意・意欲をアピールして選考で選ばれる
- 母子・父子家庭 進学支援制度: 10万円
- 条件: 一人親家庭である
- 兄弟姉妹 学費免除制度: 10万円
- 条件: 兄弟が代アニの現役or卒業生である
- 教育ローン
- 代アニ教育ローン: 年率3.0%
- 国の教育ローン: 最大350万円 金利1.78%(条件を満たすと1.38%)
- 民間の教育ローン
- 新聞獎学生制度: 学費の大部分を奨学会が負担
- 条件: 学業と新聞に関する業務(配達等)との両立を続けると全額返済免除になる奨学金
お金の心配をせずに通うことができますね。
ただし、これらの制度を利用してお金を借りた場合は、後でしっかり返しましょう。(返済義務がある場合)
代々木アニメーション学院ってどんな入試?私でも受かる?
代アニの入試は選考方法が決まっています。
● 書類選考
○ 書類内容、必要記入項目の不備がないかなどを確認します。
● 面接・適性検査
○ 当学院への志望理由、将来の目標や目指す職業、自己PR、入学意思などをお伺いし、適性検査を実施します。
いわゆる筆記試験はないようですね。
学力を見ない、という意味では入試の難易度は低いと言えます。
とはいえ、相手はプロです。
書類は不備の無いように丁寧に書き、面接ではしっかりと自分の想いを伝えましょう。
そして、合格を勝ち獲りましょう。
代々木アニメーション学院の評判、どんな感じ?
代アニの良い評判は?
元代アニ生という方の話です。
(前略)
今の代アニは言われてるほど酷くないです。ですが代アニに行ってもまあデビューは難しいですよね(特に声優タレントは生徒数が多すぎて手に追えてないように見えました。)
声優系の学科に行くならアニソン科は充実してるようにみえたのでアニソンをおすすめします。
代アニで確実に学んだことの仕事につきたいなら一つだけ就職率100の音響科に行くのも、代アニに入学して早めの段階で専科で挫折したら音響にはいる方もいます。
(後略)
引用:ヤフー知恵袋
酷いという評判があるようですが、実際はそこまで酷くはないとのこと。
ただ、実際にプロとして活躍できるかというと、厳しいようです。
有名人になれるのが一握りであることを考えれば、代アニだからといって、簡単にプロになれるわけではないということですね。
代アニの悪い評判は?
残念ながら代アニに対してあまり良い印象を持たない方もいるようです。
手塩に育てた自分の娘が 私、代アニでVtuber目指す!って言ったら普通に泣くし最悪家庭が崩壊する
— よだ(ёда) (@utukushi_suzu) April 7, 2019
私「最悪の場合よ‼︎志望校落ちたら代アニ行く‼︎」
お母さん「なに言ってるのーーー‼︎‼︎そんなこと勉強してなにになるの‼︎声優なんて辞めなさい‼︎」
私「なんで、そんなに否定するの‼︎ほかに、私に出来そうな仕事ある⁇ないよね‼︎声優が1番あってるわ‼︎」
と喧嘩しました。
— Anju (@antarou0214) April 16, 2018
手堅い資格や学歴が得られるわけでもなく、目指す職業が収入に不安のある業界ともなれば、このように否定的にならざるを得なくなるのかもしれませんね。
他にも、代アニ卒業生という方の話があります。
もう20年近く前に代アニを卒業したけど、
ヤバイのは今も昔も同じだろう。基本的にこの手の専門学校は、ヤバイ所しかないと思って良いよ。
就職率100パーセントとか謡ってる専門学校で、ヤバくない所は無いと言う位に。
実際の就職率は10パーセント程度だしね。(比較的就職しやすい科で)何がヤバイかって言うと、専門学校自体もヤバイけど、
そこに来る生徒もヤバイアニメの仕事をやりたいです!
でも、今まで何にもやった事の無いズブの素人です!
みたいな人が多すぎる所です。
そんな人が1、2年頑張った程度じゃどうにもならんしね。
更に、そうした人が集まると、2年間みんなで遊んで、卒業間際に就職できねーっと言う阿鼻叫喚の地獄絵図が出来上がるのです。
(中略)
それと、Youtuber科とか、プロゲーマー科みたいな、明らかにこれは有り得ないって言う科の無い場所。技術的な事ならともかく、そんな事は人に教わる事じゃねーだろうって言う科があるような所は、生徒を歩く財布だとしか思ってません。
(後略)
引用:ヤフー知恵袋
この方は代アニに対してというより、代々木アニメーション学院のような専門学校に対する意見を述べています。
ですが、この方自身の代アニでの経験があるからこそ、こうした専門学校について良くないという意見を持っていると考えられます。
夢だけでなりたい職業を考え、それまで努力もしてこなかった素人が入学してくるという状況は容易に想像できます。
そのような周囲の環境ともなると、志を高く持って学び続けるのは難しいのかもしれません。
結局、代アニの評判ってどうなの?
プロになれるだけの教育を受けられるかという点で言うと、
評判は悪いと言っていいと思います。
先ほど「良い評判」として挙げた話でさえ、代アニへ行ったとしてもデビューは難しいだろうという話でした。
「悪い評判」として挙げた話では学生の質は悪く、卒業後の就職率についても問題ありと指摘されました。
代アニへ通ったとしてもプロになるのが厳しいというのであれば、このような評価をせざるを得ません。
私個人としては、夢に向かって頑張る人を応援したいです。
ですが、代アニに通ったとしても、やはり「プロになるのは狭き門である」であることに変わりはありません。
その上で、周囲の学生に引っ張られても「絶対に私はプロになる」と強い意志を持って努力できる方であれば、プロから学べる代アニは良い選択肢になるでしょう。
ですが、その自信がなく、本気で努力できない方は、代アニを選ばないことをおすすめします。
自信があるかないかの判断基準ですが、私は次のように考えています。
「現在既に努力していて、なおかつその努力は以前から継続されて習慣化されていて、今後も努力を続けていく見込みがある」
そのような方であれば、自信があると言っていいと思います。凄いと思います。応援したくなります。
それでも、よく考えたほうが良いです。
学校へ通うというのは、決して安くはない買い物です。
よく調べて、よく考えて、幸せな未来を掴みましょう。
実際に足を運んでみることも大事だと思います。
公式サイト:オープンキャンパスの予定
まとめ
最後に代アニの学費、入試、評判についてまとめます。
まとめ
- 代アニの学費は、やや高いが、学費補助が受けられる場合がある。
- 入試に筆記試験はなく、面接と適性検査のみがある。
- 卒業後もプロになるのは厳しく、代アニの評判は悪いと言える。
いかがでしたでしょうか。
この記事が代アニに通うかどうかの判断の一助となれば幸いです。