たくさんの声優専門学校の中でも特に歴史が長く、実績があって知名度も高い『東京声優アカデミー』。
声優を目指している方なら進路として視野に入れている方が多いと思います。
でも実際に進路先に決めていくのであれば、
『先生はちゃんと教えてくれるんだろうか…声優になるために頑張れる環境かどうかも知りたいし、評判はやっぱり気になる』
『専門学校だし学費はやっぱり高いんじゃ…少しでも学費を安くできたらいいのになぁ』
『普通の大学と違って、専門学校だと入試の時期も違ったりするのかな。』
等々、もっと色々と知っておきたいことがあるでしょう。
そんなみなさんのために、東京声優アカデミーの学費、入試内容、そして評判について詳しく解説しました。
東京声優アカデミーの学費はどれくらい?
東京声優アカデミーの学費は2年で合計226万円
他の専門学校と比較すると東京声優アカデミーの学費は安いようですね。経済的に優しい金額設定になっています。
1年次
総額・・・1,170,000円
内訳
『入学金』180,000円
『授業料』680,000円
(※前期6ヶ月分(340,000円)、後期6ヶ月分(340,000円)の分割支払いも可。)
『維持費』220,000円
『教材・研修費等』90,000円
2年次
総額・・・1,090,000円
内訳
『授業料』760,000円
(※前期6ヶ月分(380,000円)、後期6ヶ月分(380,000円)の分割支払いも可。)
『維持費』220,000円
『教材・研修費』90,000円
『卒業諸費』20,000円
上記の他にも、ダンスシューズ代(お持ちでない場合)など必要経費がかかる場合があります。
学費サポート制度あり
『他と比べると低コストかもしれないけどやっぱり2年間で200万超えは正直きつい...!』
『少しでも学費が抑えられたら...』
『親にあまり負担をかけたくない』
上記のような方のために、東京声優アカデミーは
学費サポート制度も充実しています。
学費の支払いを一部免除してもらうことのできる制度が3つあり、いずれか選択することができます。
・特待生制度
・学費免除制度
・親族特待生制度
上記3制度についての概要は以下のようになります。
特待生制度
特待生ランクが6段階あります。最上位がSランクで、1年次の学費が免除されます。Sランクでなくても、A〜Eのいずれかに採用されたら学費が一部免除されるので、積極的に活用してみましょう。
自分自身を学校に推薦することができます。過去に部活動の部長をやってたり演劇コンクールで入賞したりなどの成績を残しているのなら優先して採用され易くなります。
『演劇部・放送部・劇団・養成所など』に在籍していた場合は自分自身を推薦すれば特待生Dランク以上で審査されます。
学費免除制度
経済的に学費の支払いが難しい場合には、審査により5〜30万円の学費を免除してくれます。
親族特待生制度
東京声優アカデミーだけを志望している方で両親、兄弟姉妹が卒業生や在校生の場合には入学金18万円を免除してくれます。
①〜③を通して見ると、小さい頃から声優を目指してきた方にとっては手厚い制度になっているように感じます。
また、これ以外にも住まいにかかる初期費用の負担を軽減する『寮生活サポート制度』もあるようなので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
東京声優アカデミーに入学するには?
東京声優アカデミーへの入学までの流れをまとめてみました。
入学方法は以下の3通りです。
・AO入試
・推薦入試
・一般入試
それぞれの詳細についてまとめてみますね。
AO入試
東京声優アカデミー入学を強く検討しているなら、推薦入試や一般入試よりAO入試を受けた方がメリットが大きいです。
面接重視
入試において筆記試験はありません。面接重視の試験になります。
合否決定が早い
エントリー開始は6月からで、夏が終わるまでには合否が決まっています。
選考料無料、学費サポート制度の併用可
試験を受ける時に必要な選考料2万円が免除になり、学費サポート制度が2つまで受けることができます。
例えば、経済的な理由から学費免除制度で5万円、兄弟姉妹が東京声優アカデミーに在籍していることにより18万円の免除が受けられる場合、合計で23万円の学費免除を受けることができます。
学費免除制度(5万円)+ 親族特待生制度(18万円)= 合計免除額(23万円)
AOセミナーあり!
合格してからは入学前にAO限定の無料特別セミナーを受講できます。無料セミナーでは数回に分けて発声・発音など演技における基礎授業を行います。
入学してから他の学生と差をつけたい方はぜひ検討してみるといいでしょう。
推薦入試、一般入試
毎年10、11月に願書受付が始まり、一次審査(推薦入試は免除)と二次審査を経て合否が決定します。
申込日に応じて入試日が決定します。
東京声優アカデミーの評判
ここまで『学費』『入試内容』についてご紹介しましたが、学校選びにおいてなんだかんだで『評判』が一番気になる部分だと思います。
少なくとも私は絶対に気になってしまいます。
では、実際の口コミを見てみましょう。
良い口コミ
『講師の方々は授業に関してとても熱意があり、厳しいですがどこを直したらもっとよくなるかの指摘が的確で本当に勉強になります。業界のすばらしい先輩と相談できるのでモチベーションが上がります。』
『本気で目指している人のための学校として成り立っている。先生や生徒がそれぞれ将来を考えている。この学校にはいり、自分の力がかえられた。』
『サークルや部活動等はなし。放課後まで自主練習で残っている生徒が大多数なので、交友関係を広めるのにはとても向いている。』
『学内オーディションと言うものがあって、大体の人はそこで受けます。先生方も、希望すれば個人面接とかもしてくれるし、最後までしっかりサポートしてくれて安心です!』
悪い口コミ
『学校自体が狭く、一番広い教室ですら全校生徒が入ると全員が座るのは叶わない。また収録スペースが狭く、大人数での収録時はかなり苦労をした。』
『生徒の人数に対して、部屋の大きさが足りていない感じでした。合同レッスンなんかになった日にはきつくてしょうがなかったです。』
『一緒に練習をしてくれる友人なら良いが、楽しさにかまけて練習をせず雑談でその日の放課後が終わってしまうことも…。』
『基礎的な授業がメイン。少し物足りないと感じることもあった。』
これらの口コミから、東京声優アカデミーに入学するメリットとデメリットを以下にまとめてみました。
メリット
授業の質が高い
国内外で長年にわたり活躍している一流の声優・俳優(『名探偵コナン』の阿笠博士で有名な緒方賢一先生、『ドラえもん』のドラえもんで有名な水田わさび先生など)や演出家による生の講義が受けられます。
また、講師陣が自らの経験を基に熱意を持って生徒に指導してくれるため、講義を通して得られるものは多いです。
第一線で活躍している方の本気の講義・指導を受けられることほど貴重な体験はそう簡単にはできません。必ず将来の声優活動に役立つことでしょう。
自主練で放課後も残る生徒が多い
『講義を受ける』『レッスンを受ける』など、講師と学生の一対多の関係だとどうしても学び方が受け身になりがちです。
しかし本当に実力をつけるには、受け身で学ぶのみではなく、自分で考えて自発的に行動することが成長には不可欠なのかなと思います。
東京声優アカデミーにはそういった本気度の高い学生が多いように思います。
進路サポートがしっかりしている
学内オーディションが年に数回あります。本格的な指導を頂くことができ、卒業後のオーディション対策としてとても大事なイベントです。
他にも、事務所や養成機関を招いて無料で所属のオーディションを受ける機会が得られるため、声優としての将来を見据えたサポート体制になっているように思います。
デメリット
設備が豊富ではない
最低限の設備はあり不足することはないものの、入学生の多い年だと設備を利用するのにスムーズに行かないこともあるようです。設備が思ったタイミングで使えないというのは少し問題がありそうですね。
あまり設備に頼り過ぎない練習をするといいかもしれません。
なれあいになりやすい
同じ声優を目指すもの同士、仲良くなり過ぎて共通の話題で話が盛り上がりがちです。放課後に自主練するはずが雑談に時間がもっていかれることもあるようです。
他を蹴落とすまではいかないにしても、声優になりたい強い思いがないと自主練を続けていくのは難しいように思います。
カリキュラムの難易度が比較的に低い
素人の声優志望の方に向けたカリキュラムになっているようです。
入学当初から基礎が出来上がっている方にとっては少し退屈なものになるかもしれません。
ですが、見方を変えれば初めは素人でも頑張り次第で声優になれる可能性は十分にあるということではないかとも考えられます。そのために基礎からしっかり教えてくれるのが東京声優アカデミーの良さではないでしょうか。
まとめ
以上の内容をまとめると、東京声優アカデミーとは
設備が最低限しか用意されていないという指摘がありつつも、
学費が他の専門学校より安く、その上学費サポート制度がしっかりしているという経済的なメリットと
ベテラン講師陣による熱意のある指導が受けられて、かつ切磋琢磨できる仲間がいる環境面のメリット
を併せ持った、声優志望の方向けに特化した専門学校です。
声優になりたい強い思いがあるのなら、東京声優アカデミーを入学先として選択することに間違いはないと思います。
入学してからの2年間を有意義に使い、声優という夢を必ず実現させましょう。